4年生引退ブログリレー

④ 常久 俊

マネージャーの渡辺からバトンをもらいました。常久俊です。

この学年ではプレーヤーの中で唯一初心者としてハンドボールを始めた自分ですが、この4年間のハンドボール人生について振り返りたいと思います。

拙い文章ではありますが、どうぞ最後までお付き合いいただけますと幸いです。

大学一年生の六月、蝮谷体育館の玄関で主務に「見学させてください」と直談判した。入部期限がとっくに過ぎたはずの6月、この瞬間が私のハンドボール人生の始まりだ。

大学まで強豪校でスポーツを経験したわけでもなく、スポーツ選手として何の取り柄もない人間だった。そんな自分が、小学校の野球で培った投球動作、中学校のサッカーで培った足元のアジリティ、高校のバスケットボールで培ったハンドリング能力。これら全てが活かせるスポーツは間違いなくハンドボールであると見極め、学生スポーツの集大成としてハンドボール部に入部した。

ハンドボール人生1年目はハンドボールの腕自慢が集まる体育会という組織の中で揉まれ、自分の非力さを知り、もがき続ける毎日だったが、正直楽しくて仕方がなかった。先輩方や同期たちのおかげで、ハンドボール能力0だった自分は日々の練習を通して大きく成長した。いいプレーをすると沢山の人々が褒めてくださり、嬉しさで舞い上がっていた。このようにして、初心者であるということを理由に半ば頭に乗っていた一年目だった。

二年目になると、周りの同期が一回りも二回りもハンドボールが上手になり、リーグ戦に出る選手やベンチ入りするプレーヤーも増えてきた。下級生も入部し、自分は選手として生き残っていけるのか不安に駆られていた。また、当然二年目の自分が初心者だからという言い訳が通用する訳がない。その中で下手くそな自分が選手として活躍する為には何かしら一芸を極めなければならないと思い、ディフェンスで秀でてこのチームに貢献しようと決意した。全体練習にフルで参加できることは少なかったが、与えられたチャンスで最大限自分のフットワークと当たりをアピールした。その結果秋のリーグ戦で人生初めて公式戦出場の機会を手にした。結果は交代後2分レッドカードで退場。交代前の心臓の高鳴りが鳴り止まないまま私はユニフォームを脱ぎ、体育館を出た。ものすごく悔しかったが、練習中の必死のアピールと努力が認められ試合に出れたことは物凄く嬉しく、自信へと変わった。

三年目の春リーグで私はスタメンの座を獲得した。自分がどのような形でチームに貢献できるかをひたすらに考え、そこで答えとして出たディフェンス面で努力を重ね、それがスタメン出場という形で報われた事がとても嬉しかった。この年は2部リーグ優勝という快挙を果たした。その試合にスタメンとして出場することはできなかったので悔しい気持ちはあったが、それ以上にチームで快挙を果たすことができたのが何よりも嬉しかった。

今までなかなかうまくいかず、悔しい事も多かったハンドボール人生だった。しかし、努力は実を結ぶということは間違い無いと実感できた4年間だった。気づけば早慶戦まで後僅か。今まで自分にハンドボールを教えてくださった監督コーチ陣、先輩方、毎日練習した同期と後輩、支えてくれた家族、これまで関わってきた方々本当にありがとうございました。人生最後の早慶戦、これまでの思い全てを込め、一つの悔いも残らぬよう全力をぶつける。

次回のブログは尾嵜です。普段ツンツンしてる彼がどんなブログを書くのか私も凄く楽しみです。皆様乞うご期待ください。

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