4年生引退ブログリレー

⑨秋野啓一郎

4年間の思いを書くと、まとまりもつかないので、ここ数週間で思っていることを正直に書こうと思います。

秋リーグの入れ替え戦に勝って残留を決めた後、早慶戦に向けて不安を感じていました。早稲田相手に自分たちは通用するのか。引退試合だし、来てくれる人のためにも良い試合をしないと、と気負う気持ち。最後だし楽しめばいい、というような気持ちが頭をよぎる瞬間もありました。

でもこのままじゃいけない。何とか自分自身の気持ちを立て直さないといけない。
時間を取って、自分が入部してからここまでのことをゆっくり思い返すことにしました。

体育会に入った日の新鮮な気持ち。下級生のころ、構想から外れて、俺はこんなもんじゃないと葛藤しながら過ごした時のこと。試合に出るようになって、活躍した試合、挫折を味わった試合。歓喜、屈辱の経験。主将として過ごした日々。
4年間で体験した出来事、感じたこと、喜怒哀楽などの言葉では表現できない、数え切れない感情を思い返す中で少しずつ、不安、迷いを上回る何かが自分の内に芽生えてきました。それは見てくれの姿よりも、自分の内側から湧き上がるものでした。
ここで過ごした4年間がいかに充実した、幸せな時間であったか。たくさんの人に支えてもらっていたか。
この4年間で経験したこと、感じてきたこと全て、これをコート上で表現すればいい。
その気持ちが応援しに来てくれた人に伝わってくれれば良いんだ。それこそが早稲田を倒す力になる。
そう思うようになりました。

ようやく早慶戦に向かう気持ちの準備ができた。
自分の感情を真っ直ぐぶつける。全身に力が漲る。何もかもコートに置いていきたい。ぶっ倒れてもいい。体が壊れたとしても構わない。
その先にある景色が見たい。

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