OB・OGインタビュー
2004年卒 寺田理恵子(女子部初代主将)
現在の仕事
株式会社保健同人社 COO(最高執行責任者)兼CDO(最高デジタル責任者)兼事業開発部長(三井物産より出向)
卒業後の経歴
三井物産株式会社に入社後、ファッション分野、イタリア三井物産、エネルギー分野等を経て、ヘルスケア事業部へ異動。三井記念病院に出向した後、現職。同社のナレッジとデジタルを活用し保険組合や企業向けに提供する未病・予防プラットフォームの立ち上げに従事している。
どうして今の会社に入社したのでしょうか?
就職活動のとき漠然と「ゼロからイチを生み出して社会に良いインパクトを与える仕事がしたい」と希望していたことが一つ目の理由です。仕事の舞台は広ければ広いほど楽しいのではないかという思いから事業分野が多岐にわたる総合商社を希望しました。
二つ目の理由は当時の監督やコーチなどかっこいい先輩たちが三井物産にいたことです。最後は人の魅力で選びました。
女子ハンドボール部を立ち上げたきっかけを教えてください。
(女子部立ち上げのストーリーはこちら)
中高とハンドボール部だったので大学でも続けたかったのですが、当時は女子の活動の場はサークルに限られており、熱意を持ってやりたい自分には合わないため選びませんでした。しかしハンドボールに対する想いはあり、それと同時にたくさんの学生がいる大学の中で自分はなんてちっぽけな存在なんだと感じるようにもなっていました。自分にしか作れない足跡を作りたいと決意し、女子ハンドボール部創部に向けて動き出しました。
部活ではどのような役割でしたか?
初代主将として厳しくしていた部分はありましたが、とにかく仲間と一緒に試合ができるのが楽しくて先頭を切って盛り上げていました。スタート時点では8人しかいない部活でしたが、個性が強いメンバーが一つにまとまったときの高揚感は今でも忘れられません。
一番の思い出は何ですか?
部が発足できたこと、2年間仲間とプレーできた一日一日が全て素晴らしい思い出ですが、強いて言えば4年生の引退試合です。試合前にみんなで聞いた曲、試合でうまくいかなかったこと、試合後みんなで泣きはらしたこと、でもその後の写真は晴れやかな笑顔だったこと、19年前とは思えないほど鮮明に覚えています。
部活での学びで現在に活きていることはありますか?
学生のうちに成功体験ができたことは大きな財産です。仕事では困難なことが連続しますが、それを乗り越えるにはスキルだけでなく自信や精神力も求められます。2年かけて部を設立したこと、自分たちが望んだ学生生活を送れたことが仕事でも支えになっています。
また、ハンドボール部を設立する際、体育会本部やOB会、男子部など異なる立場の方々と会話し、巻き込み、ゼロからイチを生み出す経験をできたことが仕事で生きていると思います。
学生の皆さんへのメッセージをお願いします。
社会人になると環境や周囲の事情が絡んできますが、純粋に自分たちがやりたいことに対してみんなで切磋琢磨して頑張れるのは学生のうちだけ。そういう経験をしたい方、興味がある方は、たくさんある時間の一部を部活に使ってみてはどうでしょうか。
なにより、部活を通じて一生の友達に出会えます。立場が変わっても会えばすぐその時の感情を思い出して笑い合える、そんな仲間を作ってほしいと思います。